%video Title%

ドーピングの疑いで名声が地に落ちたヤンキースのアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)が脇腹に150キロ近い速球を受け、それをきっかけに両軍ベンチがグラウンドへ飛び出す事態に発展した。また、激怒したジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督が退場処分となった。

 米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)の「バイオジェネシス(Biogenesis)」から禁止薬物の提供を受けたとして、米大リーグ機構(MLB)から211試合の出場停止処分を言い渡されている中でプレーを続けるロドリゲスは、2回、レッドソックス先発のライアン・デンプスター(Ryan Dempster)から死球を受けた。

 ロドリゲスが2回、その日最初の打席につくと、観客はやじとブーイングを浴びせ、さらには「Aロイド」や「うそつき野郎」と書かれた横断幕を掲げた。

 ロドリゲスは死球の場面について「妙な状況だったよ」と振り返る。

「誰もが僕の味方というわけじゃない。だけどこれだけの大ブーイングの中で、僕の側についてくれる人もまだたくさんいるみたいだ」

 38歳のロドリゲスに対するデンプスターの初球は、背中の側に抜ける約145キロの速球だった。この時点でデンプスターは、ロドリゲスには安打を許さないという雰囲気を出していたが、その2球後、あばらに剛速球を当ててロドリゲスを悶絶させた。

 デンプスターがその後ロドリゲスに近づくと、マウンドへ突進しなかったロドリゲスの代わりに、激怒したジラルディ監督がダグアウトを飛び出し、ブライアン・オノラ(Brian O’Nora)球審に激しく詰め寄った。さらに監督は、デンプスターにも二、三言、罵声を浴びせた。

 この結果、両チームの選手らがグラウンドで入り乱れる事態となり、オノラ球審は両者に警告を与えた。

 選手同士の乱闘に発展し、けが人が出ることはなかったが、ジラルディ監督は激高のあまり球審から退場を命じられた。一連の騒動の中で、監督が球審の方へ向けて右手を振りかざしたようにも見えた瞬間があった。

 ロドリゲスはその後6回、レッドソックスが6-4とリードしていた場面でソロ本塁打を放ち、デンプスターの死球に応えた。ロドリゲスが塁上を一周する間、デンプスターはその姿に背中を向け続けていた。

 ロドリゲスは、「デンプスターに向かって僕は何も叫んでいない。本塁打を打ってものすごく興奮していたんだ」とコメントしている。